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対矢倉左美濃急戦(居角左美濃)将棋ウォーズ2016Pona棋譜集

はじめに

最近流行の兆しを見せている、矢倉に対する左美濃急戦(別名、居角左美濃)。

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この作戦はコンピュータが得意とされている。

今回は将棋ウォーズで2016Ponaが指した対矢倉左美濃急戦を紹介したい。

 

棋譜集

将棋ウォーズ棋譜(Kawashimakousei5級対2016Pona九段)

▲2五飛型には△5四銀から攻撃形を築く。後は飛、角、銀、桂でうまく攻めを繋いだ。

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対catsmata五段)

先手番でもこの作戦は有効。43手目の▲2二歩が壁金を強要する好手となった。

将棋ウォーズ棋譜(akikanko四段対2016Pona九段)

▲3四飛には△4四角から攻めの形を作る。途中の桂捨てからの△2五飛で見事に▲3四飛をとがめた。

将棋ウォーズ棋譜(ziggs五段対2016Pona九段)

2筋の飛車先交換保留の▲3六歩には桂損覚悟の猛攻を仕掛ける。陣形の差で左美濃側の優勢に。

将棋ウォーズ棋譜(hisatsu1974三段対2016Pona九段)

▲7九角には△5四銀から攻撃形を作る。▲4六角には△6三金と攻めに厚みを加える。以下はうまく攻めが繋がった。

最後に

対矢倉左美濃急戦は基本的に、後手番で用いる作戦で(例外として4手目△44歩からのウソ矢倉には有効)序盤でうまく指せば評価値で250点リードできる戦法。
攻めには破壊力があり、また自陣も手数が掛からないが堅い。
飛車を切り飛ばす豪快な攻めが決まりやすいのが面白いところで勝つ時は短手数(80手以内)で勝利できる。

皆さんにもこの戦法の破壊力を実戦を通じて試してもらいたい。